苦しい老後になる原因とは?退職金の使い方の落とし穴



老後の生活の考え方

 

 

まだ若い時はあまりピンとこないのですが、誰もが老後のことを考えなければなりません。老後にはいろいろな要素が入り混じってきます。「何処に住むのか」、「誰と生活するのか」、「どの程度の暮らしをするのか」など、大切なポイントがあります。

 

いずれにしても、老後の生活を考える上で絶対に外せないのは「年金」、「貯蓄」、「資産運用」などです。どうしてもお金にまつわる話が出てきますが、基本的にまずは夫婦だけでの生活が前提になるでしょう。二人で話し合い、より具体的にイメージしたいものです。

 

転居を伴う老後設計をすると、それぞれの価値観が違ってきて、別居してしまうようなケースも見受けられます。60歳代でリタイアすることが多いのですが、体力気力共にまだまだ衰えていないので、生活パターンも大変化します。こうした変化に上手に対応しないと、うつ病、主人在宅ストレス症候群などの心配もあります。

 

お金以外のことについても、老後の暮らしのイメージについてはしっかり固めておかなければなりません。話を戻しますが、やはり、老後の費用です。これは避けて通れません。

 

老後の生活で何にお金がかかるのか、そして実際に、どの程度の費用が必要になるのか。住居の条件や地区によっても違ってきますが、老後1ヶ月当たりの最低予想生活費は「27万円」となっています。これは金融広報中央委員会が毎年実施する「家計の金融行動に関する世論調査」での金額です。

 

そして、年金支給時に最低限準備すべき貯蓄額は2,071万円となっています。2004年の年金改正法案成立での、夫婦二人(政府試算モデル世帯)での2025年の年金額は、1ヶ月当たり「23.7万円」です。いずれにしても基本的に20数万円レベルの生活費が必要とされ、更に貯金も約2000万円必要ということです。少々荷が重いかもしれません。しかし、これが老後生活の現実なのです。